奈良県桜井市・認定補聴器専門店 さくらい補聴器ブログをご覧いただきありがとうございます。毎週、金曜日に更新をしています。

昨年の春に、両耳の補聴器をお買上くださったHさま。左側をなくしちゃったんだけど、どこでなくしたのか分からない・・・とご注文になられました。

補聴器は高価なものです。紛失してから新しい補聴器が届くまでの不便もございます。紛失の考えられる原因とその対策をご説明します。
原因・・・耳にしっかりと収まっていない
1. 入れるときにきちんと入っていない
既製の耳あな型やシリコン耳栓の場合、耳の穴にいれても外れやすいことがあります。それは耳あなの形にフィットしていないためです。少し大きめに変えてもダメな場合は、ご自身の耳あなを型取ったオーダー耳あな型にしたり、耳栓だけをイヤモールドにかえて、ぴったり装着する形にします。また、せっかく耳の穴の型になっていても、向きが違うとフィットしないので気をつけてください。

2. マスクをはずすときに引っ掛かる(耳かけ型)
マスクの紐が耳の後ろを通っているため、はずすときに補聴器が引っ掛かって落ちて知らない間に紛失するケースがコロナ渦で増えました。落ちた時にすぐ気が付けばいいのですが、少ししてから気づき、多分あそこに落ちているだろうと後で探してもなかったという話もよく伺います。
補聴器の落ちにくい外し方です。まずマスクの上の方の紐に指をかけ、そのまま耳と補聴器を乗り越えて紐をはずす方法があります。メガネは先に外してからの方が良いと思います。



3. 耳がやわらかい(耳かけ型)
耳輪(耳のふち)が柔らかい方は、補聴器の重みで耳がへたり補聴器自体が落ちやすくなります。その場合は「1.入れるときにきちんと入っていない」対策同様、イヤモールドがおすすめです。
4. その他
フード付きの洋服のフードをはずしたときに一緒に補聴器が飛んだ、補聴器をつけたまま横になって寝ていたら、起きた時に外れていて探した・・・などもお聞きします。あっと思ったら、すかさず耳に手を当てるよう意識してくださいね。
上記のことを注意していただいても心配な場合は、チェーンをつなげるのも一つです。左右の補聴器をつなげるタイプ、片方ずつクリップがついていて襟元につけるタイプ、色々とあります。


原因・・・外している時に紛失
1. どこに置いたかわからない
補聴器をはずした時は、携帯用ケースに入れる癖をつけてください。室内では乾燥ケース、充電器、あるいは決まった器に入れるなど、耳についていない時は「ここにある」という場所を決めてくださいね。
2. ティッシュにくるむ
外出先で慌てて補聴器を外した時に、ティッシュにくるんでポケットや鞄に入れてしまうと、あとで間違えてごみとして捨ててしまいがちです。必ず携帯用ケースを持参してくださいね。
最後に、最近は紛失保証のついている補聴器も増えていますので、そちらを選ぶのも一つです。H様も今回は紛失保証付きで、消沈していた気持ちも少しご安心になられました。

今月の補聴器相談会は8月25日(月)です。
来月は9月8日(月)・22日(月)です。
ご予約は℡0744-35-6736まで。
認定補聴器技能者 吉川ひろみ
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※補聴器は、使用開始前に適切なフィッティング調整が必要です。
※適切なフィッティング調整とは、補聴器の選択・調整・補聴器による聞こえの確認や評価で、これらによって効果が発揮されます。
※装用者のきこえの状態によっては、その効果が異なる場合があります。
