補聴器クリーニング専用シートの効果

奈良県桜井市のさくらい補聴器「聞こえの相談室」ブログをご覧いただきありがとうございます。毎週、金曜日に更新をしています。

90歳のHさま、補聴器をお求め頂いたのは2年前です。コミュニケーションが取れにくいと、ご子息様からのご相談です。初めての補聴器なので、耳鼻科できちんと診察をしていただき、ご病気がないかも診てもらいます。そうして今は両耳に補聴器をされ、以前はテレビも大音量で家族みんなが困っていたけれど、今は小さい音量でも聞こえるから「私が一番困っているの~」と同じく90代の奥様のお話し(笑)

ご自身の「聞こえ」のために常用することは大切で、Hさまもそうしてくださっていましたが、半年もたたない間に「聞こえないんです」と修理依頼となりました。確かに電池交換をしても音が出ていません。こちらの補聴器は1年間の保証期間があり、メーカーへ送ると音を拾うマイクが動作しておらずパーツ交換となりました。マイクの箇所はちょうど頭から流れる汗がかかりやすく、耳かけ型補聴器の一番の弱点です。

そのため、この3点がとても大事なのです。
1.使用後は汗を拭きとってもらうこと
2.乾燥器にきちんと入れること
3.どうしても汗の多いときは使用しないのも致し方ないこと

まずこちらは補聴器クリーニング専用シートです。補聴器を傷めないアルコール濃度のウエットティッシュが入っていて、ご使用後に拭いていただきます。速乾性があるので付着した汗も乾きやすく、消毒にもなります。こちらをお使いのお客様の補聴器は本当にきれいです。

また、就寝中は乾燥機に入れて、補聴器内部の拭きとれない汗を乾燥させます。一日の汚れはその日のうちに!電池ホルターの蓋をあけて、入れておくだけよいので簡単です。気をつけていただきたいのは、乾燥剤の湿度検知紙が青からピンクになったら交換することです。ピンクのまま使っていると結局は乾燥してくれませんので、お気を付けください。

Hさまにもこのポイントをお話ししてご返却いたしましたが、今度は反対側の補聴器が「聞こえないんです」とご来店。あれから畑など外出時には使わず、汗のかかない家の中だけで使っているよと、気をつけてくださっています。保証期間なのでまたまたメーカー修理に出して、またまた注意点をお話ししてご返却いたしました。しかし、その後も「聞こえません」と修理依頼にご来店されました。計4回。その4回目は1年が過ぎていたので残念ながら有料となりました。

となると、対策をみんなで考えなければなりません。お聞きするとなかなかメンテナンスが行き届いてないご様子。これはとても大切なお話です。生活面においてできるだけ自分ですることは大事ですが、どうしても年と共にメンテナンスをするのが億劫になったり、もういいやとあきらめたり、ありうることだと思います。自分のことは自分で、だけど出来ないなら周りの助けも必要、でもどこまでお手伝いをすればいいか、ご家族様の間でお話し合いがとっても大事です。

そうして今は、奥様が毎晩補聴器クリーニング専用シートで拭いてくださっています。乾燥器をメンテナンス時に持ってこられて、「これはピンクかしら?」と乾燥剤もチェックしてくださいます。そうすると、あれから「聞こえません」がありません。メンテナンスってすごいです。

年齢を重ねれば重ねるほど、夫婦は二人で一人前、助け合いが必要ですよね(もちろん私も)。でも早いうちから毎日のメンテナンスを自分でする習慣づけも大事です。人生120年時代、まだまだ先は長いですからね。

※補聴器は、使用開始前に適切なフィッティング調整が必要です。
※適切なフィッティング調整とは、補聴器の選択・調整・補聴器による聞こえの確認や評価で、これらによって効果が発揮されます。
※装用者のきこえの状態によっては、その効果が異なる場合があります。


お客様と一緒にここ奈良県桜井市で30年。
じっくりゆっくり補聴器Lifeに慣れるようサポートいたします。

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今月の補聴器相談会は5月13日(月)・27日(月)です。
来月は6月10日(月)・24日(月)です。
ご予約は℡ 0744-35-6736まで。

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