奈良県桜井市・認定補聴器専門店 さくらい補聴器ブログをご覧いただきありがとうございます。毎週、金曜日に更新をしています。

「大きく聞こえます!」とよく安価な機器が新聞で紹介されていますが、よく見ると「補聴器」ではなく、「集音器」のことがあります。どちらも「聞こえ」を補助してくれますが、実は大きな違いがあります。
まず「補聴器」は、大きい音が耳に入ることで健康に影響を与えるリスク=騒音性難聴の予防管理をする医療機器という分類になりますが、「集音器」は難聴の方が使用するのではなく、普通の聞こえの方が大きく聞きたいときに使用する家庭用電化製品になります。
つまり「補聴器」は聞き取りにくい言葉のみの強調を目的にした「聴覚保護」を考えていますが、「集音器」は音を大きくして一時的に使用する目的のもの、つまり聴覚に影響があっても「自己責任」となるのが大きな違いで、使い方を間違えれば大変危険なのです。

「補聴器」は聞き取りにくい言葉を強調することが目的ですので、不必要な生活音を減らしたり、急に発する音(突発音)をやわらげたり、反響音を減らしたり、難聴の方が聞こえやすくなる工夫がコンピュータによって処理されています。これが、単に音を大きくするだけの「集音器」と違う、「補聴器」が高価な理由です。
さらに、身体につける器機のために汗や皮脂から守るメンテナンスが大切になりますが、「補聴器」はそれを購入した店で出来ます。しかし「集音器」は電化製品のため、故障があってからのメーカー対応となり、日々のメンテナンス対応はありません。年と共に聴力が変化した時も「補聴器」は購入した店で調整が出来、パーツ交換のサポートもあります。

聴力が落ちてきたときに、「補聴器?」「集音器?」私はどうしたらいいの???と悩むことと思います。そのときは耳鼻咽喉科に相談に行きましょう。もしかしたら耳垢がたまっているために聞こえづらいのかもしれません。もしかしたら鼓膜に炎症があって「治療」が必要なのかもしれません。色々な測定をしてもらったのちに「難聴」と診断されたなら、「補聴器」をしましょう。きちんと調整をした「補聴器」を着けることで、聴覚を守ることにもなります。人生100年時代です。聴覚を守って最期まで「聞こえる」人生を送りたいですものね。
今月の補聴器相談会は7月7日(月)・28日(月)です。
ご予約は℡0744-35-6736まで。
認定補聴器技能者 吉川ひろみ
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※補聴器は、使用開始前に適切なフィッティング調整が必要です。
※適切なフィッティング調整とは、補聴器の選択・調整・補聴器による聞こえの確認や評価で、これらによって効果が発揮されます。
※装用者のきこえの状態によっては、その効果が異なる場合があります。
